鍋島焼の里めぐり
【鍋島焼の里めぐり】
今回は三川内皿山を離れて、三川内のお隣の、また隣、佐賀県伊万里市にある鍋島藩窯・大川内山を紹介します。
私の仕事場が6月から伊万里市の先、南波多の方に移る事になり、下見がてらに出掛けたついでに大川内山へ寄り道してきました。
私が大川内山に着いたのは朝9時頃で、お店もまだ開店準備中で、人影もほとんどありませんでしたが、30分程経つと次第に観光客の人だかりを見かけるようになり、記念撮影に興ずる場面もありました。
今回も前年同様、感染症対策の為に、29日から始まる予定の陶器まつりの開催は見送られました。
画像は伝統産業会館内にある鍋島焼の展示品です。
三川内焼の「平戸松山窯」でも白磁の観音様を見た事がありますが、こちらの観音様のクオリティは結構高いです。
館内には「古伊万里」と呼ばれる磁器の破片や、現在の窯元が製作する作品が展示されています。
少しばかり大川内山を散策してきました。
町並みの殆どが舗装され、山あいの風景以外は近代化されつつある情景です。
昔の破片もちらほら。
寄せ集められた「無縁仏の墓石」の先には、高麗人の墓がありました。
周りの雑草は綺麗に刈り取られ、あたかも気持ち良さげな佇まいの中に、その墓石はありました。
今現在の私が持ち得る、ありったけの歴史の教養で、およそ100年前の大川内山の町並みにタイムスリップする事が出来れば、この上無い感動に浸れるんでしょうけどね!