三川内皿山の三十三観音
三川内地区の郷土史にも載っていない由緒ある山道をご紹介しましょう!
…とは言いつつも、現在は長年の風雨にさらされ、倒壊や陥没などで、その場所を通る事は難儀に近い状況ですが…汗
三川内山児童公園付近に、「一円山(いちえんざん)」と呼ばれる山があります。
つづら折りになった山道(黄線)には数十体の石仏があり(赤点)、無病息災にちなんだ名称が付けられ、総称して「かさやく地蔵」と呼ばれています。
山道入口にある寺院の壁には、この石仏に纏わる民話が記されており、この伝説が生かされる事を祈るばかりです。
三河内駅
みかわちの里の玄関口、「三河内駅」周辺を散策してきました。
「東彼杵郡 折尾瀬(おりおせ)村」と呼ばれた三川内地区一帯は、昭和30年に佐世保市に併合し、「三川内」地区と名前が変更されましたが、海外に流通する平戸藩窯「三河内焼」の名残で「三河内」の名前はそのまま残す事になったようです。
ホームにある駅名の看板には、「五光窯」の絵付師・藤本江里子さんが描いた唐子絵が採用されていました。
ホームを跨ぐ階段を登ると「玉泉窯」と「嘉助窯」の煙突が見えます。
「玉泉窯」は繊細な透かし彫りを施す皇室献上品を製作する窯元で、展示場の建物も独特な雰囲気があり、気品があります。
「嘉助窯」は、色彩豊かな「唐三彩」「長与三彩」を研究し、作品を手掛けていた窯元です。
玉峰窯
みかわち焼WEB陶器市が始まりました。
有田陶器市でも出品されている三川内焼窯元、玉峰(ぎょくほう)窯さんのWeb陶器市です。
玉峰窯ホームページ→https://gyokuhougama.thebase.in/
Instagram → https://instagram.com/mineyuki_nakazato?igshid=mg3s02stglr3
大川内山で出会った「唐子絵」
5月連休のイベント「はまぜん祭り」は中止になりましたが、神事は行われますので、今朝は「陶祖神社」の清掃を行いました。
「巨関」と呼ばれる三川内焼の先祖の墓は、長らく行方が判らない状態でしたが、「三川内窯業史」の筆者である久村貞夫氏によると、この開窯記念に建立された石碑に、巨関の墓はこの境内に移された旨の経緯が彫られている事を探し当てたようです。
出来ればこの龍も、白磁で作ってもらいたいですね。
昨日訪れた、大川内山の山あいの風景と、窯元の画像です。
民家の玄関口に、青磁の器が置いてあるのを数件見つけました。
猫が水を飲みやすいように置いてあるのでしょうか?
その民家の前を通過して「高麗人の墓」のある場所へ登ったのですが、
そのお墓の前には竹林が生い茂り、大川内山の中心部がよく見える場所なので、伐採された跡が残っており、
ふと足元に目をやると、、、
まるで私が三川内から訪れたのを見透かしたかの如く、「唐子」の絵柄が描かれた茶碗の破片が、そこにありました。
うーん、、、絵がなんかちょっと、変…。
(*_*)
鍋島焼の里めぐり
【鍋島焼の里めぐり】
今回は三川内皿山を離れて、三川内のお隣の、また隣、佐賀県伊万里市にある鍋島藩窯・大川内山を紹介します。
私の仕事場が6月から伊万里市の先、南波多の方に移る事になり、下見がてらに出掛けたついでに大川内山へ寄り道してきました。
私が大川内山に着いたのは朝9時頃で、お店もまだ開店準備中で、人影もほとんどありませんでしたが、30分程経つと次第に観光客の人だかりを見かけるようになり、記念撮影に興ずる場面もありました。
今回も前年同様、感染症対策の為に、29日から始まる予定の陶器まつりの開催は見送られました。
画像は伝統産業会館内にある鍋島焼の展示品です。
三川内焼の「平戸松山窯」でも白磁の観音様を見た事がありますが、こちらの観音様のクオリティは結構高いです。
館内には「古伊万里」と呼ばれる磁器の破片や、現在の窯元が製作する作品が展示されています。
少しばかり大川内山を散策してきました。
町並みの殆どが舗装され、山あいの風景以外は近代化されつつある情景です。
昔の破片もちらほら。
寄せ集められた「無縁仏の墓石」の先には、高麗人の墓がありました。
周りの雑草は綺麗に刈り取られ、あたかも気持ち良さげな佇まいの中に、その墓石はありました。
今現在の私が持ち得る、ありったけの歴史の教養で、およそ100年前の大川内山の町並みにタイムスリップする事が出来れば、この上無い感動に浸れるんでしょうけどね!
煙突フェチ?part.2
画像は、昭和40年頃に撮影された「三川内西窯」付近の様子です。
学校から帰る子供の後方にはたくさんの煙突が並び、子供の足元には、陶器の欠片が落ちてるのが解ります。
こちらの写真も同様に昭和40年頃に撮影されたもので、三川内山児童公園で開催された運動会の風景です。
写真中央上には、今由(イマヨシ)製陶所の煙突が、右側手前には西肥バスのバス倉庫が見えます。
こちらは同じアングルで撮影した画像です。
真ん中のトイレの建物に隠れてますが、写真中央上付近に煙突の先端が写っています。
煙突フェチ?part.1
現在、三川内皿山15ヶ所に現存する「煙突」の写真を撮影しました。
⚫今由(イマヨシ)製陶所跡
⚫光雲窯
⚫祥山窯跡
⚫晴峰窯跡
⚫洸祥窯
⚫嘉祥窯
⚫平兵衛窯
⚫平兵衛窯
⚫山玉泉窯跡
⚫松山窯
⚫陽山窯跡
⚫口石長山
⚫宝生窯跡
⚫嘉久正窯
⚫玉峰窯